ドクタージャーナル20号
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8DoctorsJournalに、県医師会や理学療法士会、作業療法士会、病院協会などを巻き込み2001年に群馬リハビリテーションネットワークを立ち上げました。その活動が評価され、2003年に群馬県地域リハビリテーション協議会が設立され、私が委員長となりました。この協議会は、高齢者や障害のある方などが生き生きとした生活を送ることができるように、保健・福祉・医療等が連携して地域リハビリテーションの推進について協議することを目的として、現在は特に介護予防に力を入れています。ぐんま認知症アカデミーの設立。2005年には、県内の認知症の医療・リハビリテーション・ケアに関係する専門職の連携を深め、技術を高め、また、認知症の予防や支援に関する研究を推進し、群馬県の医療・福祉の向上に寄与することを目的に群馬認知症アカデミーを設立しました。2006年から毎年春の研修会と秋の研究発表会を実施し、認知症のケアやリハビリ技術の向上を目指しています。ぐんま認知症アカデミーの特色とは、多職種が参加していることと、研究者や医師からケアスタッフ、家族会まで様々な人々が参加している点です。また、各研修会の参加者は認知症ケア学会認定ケア専門士研修3単位を認定されます。毎回参加者は増えており、2016年の春の研修会では400名以上が参加しました。群馬県介護予防サポーターの育成に取り組む。介護予防に関しては、2006年より群馬県介護予防サポーター制度を設け、介護予防サポーターの育成に取り組んできました。介護予防サポーター制度とは群馬県独自の認定制度で、主に高齢者で、地域で自主的に介護予防活動を行おうとする人や、市町村等の介護予防事業にボランティアとして活動したい人などを対象者として、介護予防に関する知識や技術を身につける研修を行い、群馬県介護予防サポーターと認定して活動に参加してもらう制度です。研修は、初級、中級、上級コースと別れていて、県内市町村と12の地域リハビリテーション広域支援センターが連携して実施しています。平成18年度から26年度までの9年間で約9,000人が受講してい

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