Doctors Journal Vol.8
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17鈴木慶やすらぎクリニック医療経営最前線レポート ② アメリカではGPの資質を身に付けた上に専門性が乗ってくるという医学部教育と厳しい研修医制度を経て医師としての就職先が決まりますが、日本の医学部教育の仕組みではそれが無く未熟な段階で専門の科に入ってしまうことが多い。そういう人たちを集めても病院は機能しません。 私は総合診療科の仕事が町医者の仕事であり、かつ患者に一番近い立場にいる総合医が町医者であると思っています。 そもそも医師免許は全科を診る事が許されている免許のはずです。医師免許を持った以上は全科を診るつもりでなければいけないと思う。常に自分を啓発し努力して診断の幅の広さを維持する事は特に開業医にとっては重要だと思います。 たとえ正確な診断名が付かなくても、どのあたりの臓器か、どの方面の病気であってどのくらい緊急度があるのかが分かればその後の対処、対応はできます。それは経験値で絶対得られるものです。それが開業医にとって必要なスキルなのです。私の医者としての根本はそのような町医者でありたいということです。数多くの明るいイメージが、当院にはあります。まずは医療人として適切な治療にあたり、患者さま全員に安心して笑顔で帰っていただくこと。お年寄りのリハビリを最大限に応援するために、そしてコミュニティ形成のパブリックスペースとして、いつでもいらしていただける場をご提供すること。託児所をひろく近隣に開放し、お年寄りとのふれあいを通してお子さんが豊かに育っていくこと。病院から朗らかな雰囲気を発信することで、この立川という街の活性化に少しでも貢献できたら幸いです。◆脳神経外科「片側の手足がしびれる」「めまいを感じる」「物忘れが激しい」「頭痛がひどい」といった、普段の生活で散見される症状をお聞かせください。丁寧にカウンセリングした後、1.5テスラMRIをはじめとした、グレードの高い検査機器を駆使して検査いたします。豊富な経験を通して診断した後、治療を開始。投薬、ブロック注射、リハビリ、そしてお話しをしながら治していくなど、一人ひとりに合った方法で治療いたします。「脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血・一過性脳虚血発作)を予防したい」「認知症かどうかを調べたい」「片頭痛を治したい」といったご要望にお応えします。●MRI(1.5テスラ)、頸動脈エコーなどの機器で診断。●脳ドックも行っています。◆CT(コンピュータ断層撮影装置) MRI(磁気共鳴画像装置)MRI検査(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像装置)とは、磁石を使って詳細に身体を撮影する検査です。検査の際は、全身を撮影していきます。X線を使用しないので、被爆の心配はありません。当院では、精度の高い撮影が出来る1.5テスラMRI(General Electoric社)を採用しています。笑顔とコミュニティ作りを大切にしたい

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